「タダ」のカフェ、アイス新商品無料配布店…
安く提供しているといっても、材料費分は確保できている。それに、飲み物代は通常通りで、そこから利益を見込める。店は月会費9800円(1年契約の場合。2年契約は5000円)に加えて、成果報酬1人あたり500円を払うが、それを差し引いても、ある店は2か月間で新規客427人、50万円の収益を出したという。
さらにお客のリピート率は平均5~10%、とまずまずだ。今後は全国にサービスを広めていく。
「タダ」で食べられるカフェも登場した。
おかきとおせんべい、コーヒー、ほうじ茶、オレンジジュースを無料で提供する「フリーカフェ」は 東京・虎ノ門に09年5月にオープンし、年内に銀座、大阪にも出店する。
運営しているのは老舗の米菓製造販売業、播磨屋本店(兵庫県豊岡市)だ。オフィス街なので、普段はおかきを食べない若いビジネスマンも多く訪れる。お客の6割が「食べてみたらおいしかった」と販売コーナーで買っていく。
新商品が無料で食べられる、と話題になったのはアイスクリームのチェーン店、コールド・ストーン・クリーマリー。もっともタダなのは1日だけ。新商品のフローズンドリンク「クーリーズ」5種類の中から1つ選び、通常480円で売っているミニサイズ「Like It Size」を全店舗で5月20日に配ったところ、大盛況だった。
試食の域を超えた試みが広がっている。