不況でも驚異的成長続ける 巨大小売業「アマゾン日本」の行方

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   ネット通販サイト「アマゾン(Amazon.co.jp)」の拡大が止まらない。ここ2か月間でも「文房具・オフィス用品」、「ジュエリー」、「天文」が開設され、品ぞろえは「1000万点」を超えた。すでに巨大な小売企業だ。2009年8月初旬には、西日本で初めてとなる新たな「物流拠点」を開業、配送時間の短縮化と効率化を目指す。

「地球上でもっとも豊富なセレクションを提供する」

   2009年5月27日にオープンした「文房具・オフィス用品ストア」は事務用品、オフィス家具・照明など、オープン当初で約7万8000点の商品を取り扱う。また、09年4月2日に約3万点を取り扱う「ジュエリーストア」、同24日には天体望遠鏡や日食グラスなど、天文に関する商品約1万5000点を集めた「天文ストア」を開設している。ストア内では09年7月22日に日本で観測できる「皆既日食」の特集を行っており、時事問題への対応も欠かさない。

   「アマゾン」を運営する「アマゾン・ジャパン」の広報担当者は、「Amazon」グループのグローバルビジョン、「地球上でもっとも豊富なセレクションを提供する」のもと、今後もニーズがある限り、どんなものでも取り揃えるという姿勢だ、と話している。

「現状にとどまることなくカテゴリーを増やしていきます。また、本、家電、おもちゃなど現在すでに存在するカテゴリーの商品に関しても、さらに品揃えを広げていきます」

   現在、「アマゾン」で取り扱っている商品はすでに「1000万点」を超えている。

   ただ、本家アメリカの「Amazon.com」で取り扱っている商品で、日本の「アマゾン」で取り扱っていない商品もある。例えば、「Amazon.com」では「デジタル・ダウンロード」というカテゴリーがあり、「ビデオオンデマンド」や「MP3ダウンロード」などのデジタルコンテンツ販売を行っているが、日本の「アマゾン」ではまだ取り扱っていない。担当者は、

「米国にならって扱うカテゴリーを拡大するわけではない。日本には日本の市場があり、あくまで日本で利用されている人のニーズに合わせて、品揃えを拡大していきます」

と話しており、「独自路線」を強調する。

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