「一卵性双生児以外は分かる」 DNA鑑定のすごい中身

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

親子鑑定も10~20万円で可能

   親子鑑定でも、最新のDNA鑑定は、威力を発揮している。

   イギリスでは、15歳の女の子が2009年に産んだ女児の父親は、13歳の男の子ではないかと話題になったことがあった。しかし、デイリー・ミラー紙が3月26日付記事で、DNA鑑定の結果、男の子の子どもではないことが分かったと報じている。また、日本でも、北朝鮮の拉致問題で、キム・ヘギョンさんが拉致された横田めぐみさんの娘であることがDNA鑑定で分かっている。

   DNA鑑定のビジネスも、徐々に浸透してきたようだ。

「昔は、血液型から親子関係を調べていましたが、今は、DNA鑑定で高精度に調べられるようになっています。業者も、10~20社以上あるのではないでしょうか。アメリカの鑑定機関などを利用しており、10~20万円でやってもらえるようです」(赤根教授)

   食品偽装が問題になったことから、食品や農畜産物にもDNA鑑定が広がっている。例えば、埼玉県では、コメ銘柄の偽装問題があったことから、09年6月初めに、スーパーなどの店頭でコメや食肉の抜き打ち検査をすることを明らかにしている。

   ただ、赤根教授は、DNA鑑定は万能ではないと警告する。

「鑑定に使う資料の状態が悪ければ、結果を誤りかねません。以前、被告の弁護士から鑑定結果が正しいか相談がありましたが、2人以上のDNAが混ざっていて、それもごく微量でしたので、正しいと断定できませんでした。資料もきちんと保管しないと、腐って分解してしまいます。DNA鑑定だけの証拠は、慎重に扱わなければならず、過信するのは危険です」
1 2
姉妹サイト