ロッテ次期監督「江川卓」 この人事可能性あるのか

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   元巨人軍エースの江川卓氏 (54)が、千葉ロッテマリーンズの監督に就任するというニュースが流れた。ボビー・バレンタイン監督(59)は今期限りでの退団が決まっており、その後釜というわけだ。ただ、球団広報も「まだ何も決まっていません」と強く否定する。単なる観測気球なのか。

スポーツ報知がデカデカと報じる

江川氏はロッテの監督になるのだろうか?
江川氏はロッテの監督になるのだろうか?

   1面トップで「ボビー後任 江川氏 ロッテ監督」とデカデカと報じたのはスポーツ報知(2009年6月5日)。今期限りで退団のボビー監督だが、その人気は依然高いため、後任にはファンが納得する、「ボビー」に勝るとも劣らない人材を球団側は求めている。そうした中、候補として急浮上したのが江川氏だというのだ。人気だけでなく「カリスマ性と卓越した野球理論」を兼ね備えている、と球団が判断し有力候補に上がってきた、と同紙は書いている。

   ボビー監督の続投は、監督自身とロッテファンの多くが強く望んでいた。しかし、09年は監督としての4年契約の最終年。05年に31年ぶりの日本一に導いたものの、その後の成績はぱっとせず、優勝の翌年はパリーグ4位。08年も4位だった。ボビー監督の年俸は推定5億円。年俸に見合う成績が出せていないことと、年間30億円近いといわれる赤字を減らすため、球団側は契約の打ち切りを08年12月に発表した。

   ネットでもこのニュースに驚いた人も多いようで、掲示板やブログを検索すると、

「江川から監督やりたいオーラをすごく感じるから指名されたら絶対やると思う」
「江川監督 掛布ヘッドだな 仲いいし」

など話題にはなっている。

順当なら西村徳文ロッテヘッドコーチが就任?

   実際、「江川ロッテ監督」の話しはどこまで進んでいるのだろうか。千葉ロッテマリーンズ広報に確認してみたところ、ボビー監督の後任の候補者は100人くらいいて、

「この時期にはまだ何も決まっていませんし、記事についての問い合わせは、今のところマスコミから1本も入ってきていません」

ということだった。

   パ・リーグ球団関係者の話によれば、ロッテは「バレンタイン降ろしをしている」という悪いイメージを払拭するため、このところ監督候補として「与田剛」や「高橋慶」「西村徳文」といった元人気選手の名前を漏らしている。江川氏もその一人だろうということだ。ただし、江川招致にはお金も必要で、球団経営は赤字のため、江川氏に大金を使うことなどありえない、と断言する。それでは誰が有力候補なのかというと、

「順当ならロッテヘッドコーチの西村でしょう。内部昇格ならたいしてお金もかからないですし、その方向で準備しているとの情報も得ています」

ということだった。

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