夏の選挙は運動員や秘書の体力的にも厳しい
会期延長には野党からの批判も相次いだ。民主党・鳩山由紀夫代表は「延長は必要ない。解散をしたくないからでは」と話し、共産党の市田忠義書記局長は記者会見で「一日も早く解散・総選挙を行うべき」、社民党の日森文尋国対委員長も「党利党略、政権延命のための延長」としている。
ジャーナリストの上杉隆氏も、「自分が麻生首相なら」という前提で、任期満了が迫る「追い込まれ解散」は避けるという。
「任期が来るから解散では、首相の権限を使えていない。解散を延ばしても世論は生活が良くならないと変わらないし、もっと悪くなる可能性もある」
また、8月の選挙という可能性も「この経済危機下に、お盆の経済活動を止めることになる。夏の選挙となり、運動員や秘書の体力的にも厳しい」と否定的。
「自分が首相なら、誰もがやってはならない、と言っている『7月12日』を選ぶ。意外性があり、リーダーシップを発揮できる。公明の声を切ることになるが、地方の古くからの自民党支持者も喜ぶだろう」
と話している。