「高級ブランド」の凋落くっきり 12年で市場規模が約半分

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08年は02年以降でもっとも大きく減少

   08年は縮小幅が約1200億円と、02年以降でもっとも大きく減った。

「08 年9 月以降の『リーマンショック』をきっかけとした未曾有の不況が最大の要因で、高額品中心とした消費者の『買い控え』を急速に招いた」

と矢野経済研究所はみる。

   また、ブランドブームを支えてきた「中産所得層」が減っていること、ブランド次世代層となる30 歳代以下の「百貨店離れ」、「インポートブランド離れ」が顕在化してきていることもある。

   伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、丸紅といった大手商社を含む84社の業界団体、日本繊維輸入組合(JTIA)によると、08年の繊維製品の輸入額は前年より1679億1600万円少なく、3兆2636億7200万円だった。

   国別の内訳は、イタリアが1236億6600万円(前年1446億1200万円)、アメリカが425億1400万円(491億2700万円)、フランスが198億1200万円(250億6200万円)と、いずれも前年より数百億円少ない。

   JTIAは、

「欧米から仕入れているものの多くが高級ブランドで、08年秋以降の不況で(高級ブランドの)国内需要が減り、大幅に少なくなりました」

と説明する。

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