「何人かのダンサーと踊る」
ストリップ禁止命令が出るまでの経緯について、所属事務所リップの担当者は、「報道されていることは事実です」と話す。
これに対し、浅草ロック座では、受付係が、「取材はお断りしています」としながらも、「こちらは出演する予定で準備をしています。仮処分命令のことは、分かりません」と言っている。
こうした状況で、小向美奈子さんがなぜストリップに出演しようとしたのかは分かっていない。各紙によると、小向さんは、保釈後にしばらく埼玉県内の実家にいた。が、判決後1週間で六本木の自宅を引き払うなどと父親に言って家を出てから、所在が不明だ。携帯電話の番号も変えており、父親も3か月近く音信不通だったといい、5月25日に「心配しないで」と連絡があったという。そして、「何人かのダンサーと踊る」とも言ったと報じられている。
ところで、小向さんとリップ側は、ストリップなどに出ないとする同意をなぜしたのか。
スポーツ紙各紙では、リップ側は事件を起こした小向さんが当面芸能活動を自粛すべきとし、小向さんはこれ以上迷惑をかけられないと応じたともされている。
芸能事務所の契約にも詳しい紀藤正樹弁護士は、同意書を交わしたことについて、「小向さんが反省して二度と犯罪をしないと言っており、事務所も出直してくれるのだったらと、新しい所属契約をしたのではないですか」とみる。そのうえで、こう指摘する。
「規約では、事務所を通さなければ副業などをしないとなっているはずです。契約の拘束力は強く、小向さんが出演したら契約違反になり、損害賠償の対象になるでしょう。ただ、劇場側は、小向さんと契約したときにこのことを分かっていないとすれば、責任は問われないはずです」
小向さんは強行出演するのだろうか。