「正直、広告は減っちゃっていますね」
ただ、今回の影響は大きかった。内外タイムスの風俗情報を掲載しているウェブサイト「内外タイムス三行広告本家」を運営するプランニングオフィス・エーの担当者は、
「正直、広告は減っちゃっていますね」
と内情を明かす。風俗記事が掲載されていなかった約1か月の間、一時的に他の新聞へ広告が流れるなどしており、すぐに戻すというのは難しいという。
「今回の再転換で部数が増えてくれれば広告も戻り、伸びてくると思うんですが」
と、今後の回復に期待、という様子だ。
内外タイムスも手をこまねいているわけではない。創刊60周年を迎えた09年6月1日には「故内外タイムス新聞葬」と銘打って都内で異例の「社葬」を行った。同日発売の「内外タイムス」一面には「内外死から生へ」と報じ、再起をアピール。同時に「生まれ変わり」をアピールするため、新しい「新聞名」を一般公募している。社名は「内外タイムス社」で変わらないが、夕刊紙「内外タイムス」の「新聞名」を応募のなかから1か月程度かけて選定し、改称するという。
前出の内外の担当者は、「夕刊紙4紙の中でも厳しい状況にある」と明かし、「歴史ある『内外』を取り戻そう!という意味でのイベント」と説明。「今後も積極的に事業展開していくので、本来の読者が戻ってくることを期待している」と話している。