ゲーム業界の大地殻変動 「Xbox360」が「Wii」を抜く日

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売れているゲーム機にソフトが供給されていく

   かつては任天堂の1社支配だった全世界の家庭用ゲーム市場だが、90年代後半から「PS」が台頭し、00年に発売された「PS2」でソニーは世界を席巻する。任天堂との世代交代とも言われたが、06年に発売した「PS3」の売上げが伸びなかった。ソニーの09年3月期決算では、ゲーム部門の売上高は18%減の1兆531億円。営業損益は585億円の赤字だった。最近発表されたゲーム機各社の全世界販売台数を比較してみると、任天堂「Wii」が約5000万台。「Xbox360」が約3000万台。「PS3」は2270万台と2社に大きく水を開けられている。

   ゲームに詳しいジャーナリストは、「PS3」と「Xbox360」は高機能、ネット展開など戦略が共通しているだけに、より強いゲーム機の方に人気ゲームソフトが流れていくのは当然のことだ、と指摘する。また、日本はゲーム大国と言われているものの、実際は海外のゲームメーカーの力が強大になり、日本のゲームソフトが伸び悩んでいるのが実情だ。そうした中で、日本のゲームソフトメーカーも巻き返しを図るため、海外販売を強化している。それには、

「『PS3』よりも売れている『Xbox360』組んだ方が当然有利なわけです。有力ソフトが集まるため『Xbox360』はさらに強くなるでしょうし、いつかは『Wii』を抜くかもしれません」

と話している。

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