「『アンドロイド』搭載ケータイ」ドコモはなぜ出したのか
機種戦略を永田清人執行役員に聞く

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ケータイはもはや若い人向けだけではない

――新しい4シリーズの他に「らくらくホン」も人気ですね。

   永田: 実は「らくらくホン」には4グレードあるんです。一番いいものだと、テレビもみられます。今回のスタンダードモデルは、カメラも付きました。

――でも、「らくらくホン」は、機能がシンプルだというのが売りでしたよね?

   永田: 「ケータイは全く初めて」というお客様の比率は下がっている上、利用者同士のコミュニティーも出来つつあります。機能は多少は増えているのですが、操作性は変わっていません。シニア層同士で操作を教え合うなど、以前とは若干状況が変わっていますし、今のご時世でカメラが付いていないと、「孫の顔も撮れないの?」となってしまうのです。

   「新しいものを付けつつ、操作は簡単」というのが強みです。「自然に使える感覚」が大事だと思っています。

――最近では、かなりシニア層にも目を向けているんですね。

   永田: ケータイは「若い人向け」と思われてきたのでが、これだけ広まりを見せると、もはや若い人向けではありません。先述の4つのシリーズも、この傾向に対応したもので、「製品作りが時代に追いついてきた」ということなのかも知れません。宣伝の仕方も然りで、これまでは若者向けの機能を訴求しがちで、お客様のとの距離が出ていたのかも知れません。

   新シリーズでは、「アンサーハウス」で、4人のキャラクターを分けています。まさに、ここにコンセプトが反映されていると思います。

――先ほどの「4つのシリーズ」を打ち出したのが、08年11月。半年間での手応えはいかがでしょうか。今後の展望とあわせて教えて下さい。

   永田:  非常に手応えを感じています。お客様に受け入れられていると思います。お客様が価格帯を見ながら機種を選ぶ時の、良いガイドになっていると思います。リーマンショックで厳しい中、それなりのシェアは取れています。解約率の低さなどに、ちゃんと結果が表れていると思います。ここで安心してしまうとダメなのですが(苦笑)。このシリーズは、お客様と一緒に「育っていく」ものだと思います。受け入れていただいた分、チャンスをいただいたと思っています。

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