需要あるが仕入れが間に合わない
また、別のPC販売業者「パシフィックネット」(東京都港区)では、09年4月から、最安値で6980円のデスクトップPC(ディスプレイ別売り)も登場。同社では、
「これまでは、OSが消されているものは、数千円で『部品』として売らざるを得ませんでしたが、MARプログラムで、一般の人も利用できる商品として提供できるようになった」
と話す。ただし、この1か月での販売実績は約300台。
「もうすこし台数を見込んでいたのですが…。(MAR)プログラムに見合った商材を仕入れるのが大変です」
といい、ある程度の品質を保った中古PCの台数を確保することがネックになっているようだ。
ただ、民間調査会社のMM総研(東京都港区)の調べによると、09年度上半期の法人向け国内PC市場は、前年同期比20%のマイナス成長が見込まれている。法人での買い換え需要が減る分、中古市場に回ってくるPCの数も減少することは確実だ。「需要はあるが仕入れが間に合わない」という、中古PC販売業者にとってはもどかしい状況が続きそうだ。