FXのレバレッジ規制 倍率下げに投資家猛反発

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証拠金が足りなくなって取引できなくなる?

   金融庁はFXのレバレッジ規制について、2009年6月29日までパブリックコメントを受け付けており、「寄せられた意見を踏まえて検討し、決めていく」と話す。

   金融庁がレバレッジ規制を導入する狙いは、過度な投機的取引を抑えること。FX投資家のすそ野が急速に拡大して、投資初心者が少なくないことや、世界的な金融危機による為替相場の混乱で、短期間で大きく損した投資家が増えたという事情もある。

   投資家の損失を抑えるため、FX業者も一定の損失について強制的にロスカットする仕組みを導入しているが、それでは不十分というわけだ。

   「倍率を引き下げると証拠金が足りなくなって取引できなくなる」――。あるFX業者には、投資家からこんな質問が増えている。

   たとえば、1万ドル(100万円相当)を取引するのに、レバレッジ100倍に必要な証拠金は1万円。これがレバレッジ20倍だと5万円になるので、4万円不足する。投資家は証拠金の積み増しを求められるのではないか、と心配しているのだ。

   あるFX業者は、「かなり面倒なことになりますよ。それだけで、取引しなくなる恐れが十分にあります。規制が強化されれば、投資家のFX離れは間違いなく進むと思います」と不安そうだ。

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