「認知度3%でも可能性はいっぱい」 ライフネット生命が1周年

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   インターネット専業の生命保険会社・ライフネット生命保険は2009年5月27日、東京・丸の内で開業1周年セミナーを開催した。出口治明社長と岩瀬大輔副社長がこの1年を振り返るスピーチを行い、参加者からの質問に一つひとつ丁寧に答えた。

「手に負えないくらい元気な人がいっぱいいる会社」

「若いときはなんでもいいから、インプットを増やすのにお金を使ってほしい。毎晩飲んでいてもいい」と、出口社長は自分の子供ぐらいの年齢の聴衆に語りかけた
「若いときはなんでもいいから、インプットを増やすのにお金を使ってほしい。毎晩飲んでいてもいい」と、出口社長は自分の子供ぐらいの年齢の聴衆に語りかけた

   ライフネット生命は独立系の生保会社としては74年ぶりに免許を取得して、08年5月18日に開業した。生保レディではなくインターネットを顧客獲得のチャネルとして活用し、「どこよりも、やすく」「どこよりも、わかりやすく」をコンセプトに新しい生保会社の形を追求している。開業から1年たった09年5月17日時点の保有契約件数は死亡保険と医療保険あわせて6638件となっている。

   日本生命での豊富な経験をもとに"ベンチャー生保"を立ち上げた出口社長は「会社を創るのは子育てと同じ。50人の社員と一緒にライフネット生命という子供を一生懸命そだてていきたい」と決意を新たにしていた。

   また、30歳ほど年上の出口社長と二人三脚で会社を率いてきた岩瀬副社長は、想定外だったことの一つとして人材採用をあげた。「生保は地味な業界なので人材が集まらないかなと思っていたが、予想以上に面白くて優秀な人が集まった。いまは手に負えないくらい元気な人がいっぱいいる会社になった」と語った。

「ライフネットの男性社員に共通するのは、掃除機がダイソンで姉さん女房ということ」と岩瀬副社長。その心は「人と違ったものが好き」だそうだ
「ライフネットの男性社員に共通するのは、掃除機がダイソンで姉さん女房ということ」と岩瀬副社長。その心は「人と違ったものが好き」だそうだ

   会場には、20代や30代のスーツ姿のビジネスパーソンを中心に約200人がつめかけ、出口社長と岩瀬副社長の話に真剣な表情で聴き入った。ライフネット生命の契約者のほか、二人の著書やブログを読んで、そのチャレンジャー精神に共感した人も多かったようで、40分間の質疑応答では「人材採用のポイントは?」など就職活動を意識したような質問も出た。

   出口社長によれば、ライフネット生命の実質的な認知度は3%程度と、まだまだ低い。会場でも「うちの保険に入っていない方は手をあげてください」とたずねると、半数以上の手があがった。出口社長は「まだまだ可能性があるということだから、うれしくなった」と笑わせつつ、「ライフネットを応援する一番いい方法は保険に入ってくれること。入っていない方は今晩入ってください!」とアピールすることも忘れなかった。

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