大人気アニメ「けいおん!」のオープニングを「実写化」した動画が「ニコニコ動画」にアップされ、アクセスが殺到している。作ったのは京都大学の学生だという噂がもっぱらで、あまりの出来映えの良さに感動し、「京大に入学してぇ!」などのコメントが出る一方、京大の学生と思われる登場人物のはじけぶりに「いかにも京大らしい馬鹿」などのバッシングも出ている。
制作したのは京都大学の学生?
「けいおん!」実写化で張り切る京大生?(ニコニコ動画より)
話題になっている動画は「けいおん!OPを実写化してみた(完全版)」で、2009年5月24日にアップされた。現在7万近い再生がされている。アニメのオープニングには様々な建物や踏切、水路閣、サイクリングロードなどが出てくるのだが、それらは実在するもので、動画の撮影場所に使われている。
また、アニメのキャラクターを真似た4人の男性が登場。それぞれ「ダースベイダー」や「笑い男」の仮面を付けている。アニメのキャラクターとは似ても似つかない姿のため、「ニコニコ動画」コメント欄には当初、アニメを馬鹿にしているということで「気持ち悪いぞ!」「何が実写だw」「カオスすぎる」などのバッシングが相次いでいた。
その後、この動画と実際のオープニングを並べ、どれくらい似ているかの検証動画が「ニコニコ動画」に投稿されると、評価は一変。かなり計算され、真面目に作られたものであるとがわかるとともに、制作した人の技術力の高さが評価されるようになった。そして、制作したのは京都大学の学生だという推測が生まれた。根拠は、屋内の撮影場所に多く使われているのが京大の教室や、キャンパス内という理由からだ。
コメント欄は現在、京大生への賞賛と、京大生をバッシングするものが入り交じる形になっている。
「京大きにいった!」「京大すげぇ!」「天才すぎる」「ちょっと京大(に入学できるよう)頑張ってみる」
一方、
「いかにも京大すぎる馬鹿」「京大は変なやつ多い」「京大いってる奴に馬鹿はいないだろ。阿呆はいるけどな」
などが並んでいる。
新型インフルエンザでも京大は休校せず
京大といえば日本の大学で最もノーベル賞の受賞者を輩出している大学。また、何事も学生の自主性を尊重する「自由の学風」。大学受験日などには学内にある初代校長の「折田先生像」をアニメのキャラクターに変装させるというイタズラでも知られる。09年5月の新型インフルエンザ感染にからんで、京都府内の37の大学・短大が休校措置をしたが、京大は休校にしなかった。「学内で感染が認められていない以上、キャンパス内は安全」という理由からで、この決断を評価する学生は多かった。
実際、京大の学生はどんな人が多いのだろうか。Q&Aサイト「教えて!goo」や「ヤフー!知恵袋」には京大についてのいくつもの質問が出ていて、京大出身者や京大生などが答えている。それによれば、
「京大のすごいところは、あれだけ放任主義でほったらかしにも関わらず一流の人材が輩出され続けていると言うところだと思います」
「他大学に入学したことがないので一概に比較はできませんが、京大は単位取得がそんなに難しくないと聞きます。よって、卒業はそんなに努力せずにできてしまうのです」
ということだそうだ。