SNSやチャットといったネットのコミュニケーションツールで出会った人を、恋愛対象として見ている女性が6割にのぼることが、ニワンゴの調査でわかった。投稿サイト「発言小町」やSNS「mixi」の書き込みを見ると、ネットで出会った人と結婚したという女性は結構いて、手近な婚活ツールになっているらしい。
ネットは手軽な婚活ツール
ミク婚経験者のコミュニティもある
ニワンゴが運営する動画サイト「ニコニコ動画」で配信している「ニコニコ生放送」の視聴者に、恋愛に関するアンケートを実施したもの。女性ユーザーのみを対象に行い2万929件の回答が寄せられた。
そのなかで、「ネットで知り合った人は恋愛対象になりますか?」と質問したところ、「恋愛対象になる」「相手によっては恋愛対象になる」を合わせると、59.9%が「なる」と答えた。
調査は2009年5月25日に実施、26日に発表した。
読売新聞が運営する投稿サイト「発言小町」には、こんなトピが09年4月1日に立てられている。
「34歳女性です。08年より、周りには内緒でいわゆる『婚活』をぽつぽつとしていました。結果、インターネットでよい出会いがあり、少し前からお付き合いをしている男性がいます」
おめでたい話だが、女性には悩みがある。
友人や、ゆくゆく両親に紹介する際に、「ネットで出会ったことを正直に言ってもいいのか」ということ。ネットの出会いに対してネガティブな印象を持っている人も多いため、周りの反応に不安を抱いているようだ。そこで、同じようにネットで出会った人と付き合っているという女性に相談を持ちかけた。
「今の夫とはネットで知り合いました」
回答者のなかには、ネットで出会った人と結婚した人もいる。
「私も、今の夫とはネットで知り合いました。
1年5カ月くらいお付き合いをし、先々月に結婚しました」
「随分と前ですが、某大手サイトのチャットで、1年程馬鹿話をしていてた相手と縁あり結婚した」
「親戚でネットで出会った夫婦がいる」
「私もネットで知り合い結婚しました」
「ネットの友達募集サイトで出会い、友達から恋人に発展して結婚しました」
ただ、ネットで出会ったことを正直に言ったという人もいるが、「合コンで出会った」「友人に紹介された」「自分の行動範囲に合った嘘をつけばいい」という回答が多かった。
都内の38歳男性は大手SNS「mixi」の「マラソン」のコミュで知り合った6歳年下の女性と最近、結婚した。知り合いの男性会社員によると、「ルックスは非モテの典型」だそうだ。コミュで知り合い、オフ会に参加して親交を深め、出会いから1年後にゴールインした。
mixiで出会って結婚することを「ミク婚」という。実際、mixiにはミク婚経験者たちが集まるコミュニティーがいくつもある。
一方、mixiで出会い、5歳年下の男性と付き合っているという女性は、
「出会い方がこうだっただけに、他の人ともmixiでやりとりしていたりしたら…と不安になるときもあります」
と書き込んでいる。