摂取をやめると、「すっかり試験前の数値に戻った」
メタボリックシンドロームとは、余分な内臓脂肪がつくことで、高血圧、糖尿病、高脂血症を併発し、ひいては動脈硬化を引き起こしやすくなる。
厚生労働省の国民健康・栄養調査結果によると、40歳~74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームか、予備群だ。
ミツカン広報室の担当者は、
「内臓脂肪や血中中性脂肪への効果が確認され、メタボリックシンドロームの予防と、軽度の場合は改善も期待できます」
と話している。
しかし、13週目からお酢の摂取をやめると、16週目には「すっかり試験前の数値に戻った」。このとき、15ml摂取した群よりも30ml摂取した群の方が戻りは早かった。維持するには、お酢をとり続ける必要があるようだ。
ミツカンによると、有効成分はお酢の主成分「酢酸」なので、リンゴ酢、穀物酢、米酢、黒酢、どれでも同じ効果がある。ただし、お酢をそのまま飲むと胃やのどが荒れてしまう。水やお湯で5倍以上に薄めて飲むか、酸っぱさが苦手な人はジュース、牛乳と混ぜたり、ハチミツを加えると飲みやすくなる。酢酸は熱に強いので、料理に使っても効果は同じだ。
日本生活習慣病予防協会の池田義雄理事長は、この試験結果について、「昔からお酢が健康にいいと言われています。それが科学的に示されたということは意味があると思います」
とした上で、
「しかし、いずれの項目でも変化の幅は小さいです。例えば内臓脂肪の場合、正常な人で50~70平方cm、メタボリックシンドロームの人は120、130平方cmあります。このうち5、6平方cmがなくなったところで、微々たるものです。20平方cmくらい減少すれば注目に値しますが・・・」
といい、メタボの改善に効果があるとは言えないようだ。
「以前、行われた動物実験で、お酢を摂取するとエネルギー代謝が高まり、脂肪の合成を抑えられるという結果が出ました。太めの人がお茶代わりに薄めた酢を飲み続けることで、多少の減量効果はあるかもしれませんね」