カスタマイズ楽しむサークルも誕生
ブローチをつけるだけで、こんなに変わる(デコ・クロ部)
ユニ隠しの最先端を行くサークルも登場した。「デコ」レーション・ユニ「クロ」の略で、「デコ・クロ部」という。
デコ・クロ部の広報を担当している、OCアイランドの小笠原さんは、
「アパレルの仕事をやっている人たちが中核になって、08年12月に立ち上げました。素材選びから自分らしく工夫し、ファッションを楽しむことがデコ・クロです」
と説明する。
主なメンバーは20歳代前半~40歳代の10人だが、デコ・クロ部のネット上のコミュニティに登録しているのは100人にのぼる。手芸好きな人やリメイクを既にやっているという人のほか、初心者もいる。
「裁縫ができる、できないはあまり関係ありません。ブローチをつけたり、ペイント(塗装)をしたり、裁縫をしないものもあります。ペイントは簡単でありながら、個性が出しやすいリメイクなのでオススメです」(小笠原さん)
例えば、白いパーカーに塗装用のスプレー缶で好きな模様を描いたり、全体を染め直したりするだけで、だいぶ印象が変わる。そこに手持ちのブローチやピンバッジ、コサージュをつければ、シンプルなパーカーが一変して華やかになる。
着なくなった洋服の部品や、手持ちのアイテムを使うことが多く、材料費はかかっても1着あたり1000円以内に収まる。
最近、いろんなところで安い服を売っているが、ユニクロにこだわる理由を小笠原さんに聞いてみると、
「袖や襟の部分を切ったり、分解したりしても丈夫だから」
とのことだった。