「リスクにさらすのは間違い」
また、世界保健機関(WHO)が、新型インフル対応のワクチンが開発されたとしても、年に10~20億人分しか生産できないという見通しを明らかにしたことも、この議論への支持が増す一因になっているようだ。
ただ、米保健当局は、きわめて否定的な見解だ。米疾病対策センター(CDC)のリチャード・ベッサー所長代行は、5月7日の会見で、「大きな間違い」とバッサリ。「リスクにさらすのは間違い」と訴えている。
「これ(新型インフル)は、新しい感染症で、日ごとに新たなことが明らかになっている。しかし、個々人が、この感染症によってどのような影響を受けるかについては、よく分かっていない。人々や子どもたちをリスクにさらすのは大きな間違いで、CDCとして、このようなやり方に従うのはお勧めしない」
なお、日本国内の状況については、 河村官房長官は5月25日の会見で、
「終息の方向に向かっているという感じを持っている」
と発言。秋以降の流行が、今後の焦点になりそうだ。