健康志向のドーナツは今後も増える?
40~74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が疑われている(厚生労働省、国民健康栄養調査)。そんな人たちにも朗報なのが、油で揚げないドーナツだ。
「miel(ミエル)」(大阪市)で売っているのは「焼く」ドーナツ。昭和の始め、神戸の下町でポピュラーだったおやつで、全国に広めようと05年に大阪に1号店を立ち上げた。現在は東京・銀座などに6店舗を展開する。
焼くことで、こんなメリットがある。
「1つはヘルシーだということ。また、油は酸化しやすく、味の劣化につながりますが、焼いたドーナツは2~3日はおいしく食べられます」(広報担当者)
焼いたドーナツはカステラのような味で和風のトッピングと相性が良く、きなこ、焼き芋、抹茶をブレンドしたドーナツもある。女性や中高年にうけがいいそうだ。
日本洋菓子協会連合会が発行する機関誌「ガトー(GATEAUX)」の編集部員は、健康志向のドーナツは今後も増えるとみており、
「ここ数年の健康ブームで、以前に比べて素材にこだわった洋菓子が注目されています。ドーナツのほかにケーキでも野菜を使ったものが結構、出てきていますよ」
と話している。