中国産が6月以降に出てくる
もっとも、メーカー側は増産体制を整えている。医療品メーカーの興和は、「ゴールデンウィーク中もそれ以降の土日も返上し、残業を続けながら生産に急いでいる。それでも、供給が追いついていない状況」と説明する。5月上旬だけでも例年の約50倍のマスクを出荷してきたという。
では、いったいいつ、このマスク不足の状況が改善されるのだろうか。メーカー41社が加盟する日本衛生材料工業連合会ではこう見ている。
「各社の事情があり明確には言えませんが、増産や流通の状況を見れば、来週に入れば少しは緩和されると思います。そして、中国の工場で生産されて、輸送に時間がかかっていたものが、6月以降には出回りそうです。その頃には状況も落ち着いているように思います」
ちなみに、このマスク不足の中、話題になっているのが新潟県の片貝医院がホームページに掲載した「ペーパータオルでマスク作り」。はてなブックマークには100件ほどのブックマークがつき、「ナイスアイデア」「たくさんお店探し回って、なかったーって困ってたお母さんに教えてあげよう」「これならどこでも手に入りそうです。 これはすごい」と評判を呼んでいる。
ホームページの作り方に従えば、「ペーパータオル」「輪ゴム」「ホッチキス」を用意する。ペーパータオルはジャバラ状態に折り込み、その両端には輪ゴムをのせ、ホッチキスで留めるという簡易なものだ。片貝医院によると、このページを新設したのは5月17日。担当者は「マスク売り切れに応じた、院長のアイデア」と説明している。