日本銀行は2009年5月22日に開いた政策委員会・金融政策決定会合で、景気の現状判断について4か月続いてきた「大幅に悪化」から「悪化が続いている」に上方修正した。内外の在庫調整の進捗を背景に、輸出や生産は下げ止まりつつあり、今後は下げ止まりから持ち直しに転じていくとみている。
一方、政策金利の無担保コールレート(オーバーナイト物)は現行の0.1%に据え置くことを決めた。白川方明総裁を含む全員が賛成した。また、金融機関の資金調達を安定化するため、資金供給の担保に米国債のほか、英国債やドイツ国債、フランス国債を担保とすることを決定した。