ミス・ユニバース・ジャパンの栄養コンサルタントが書いたダイエット本「世界一の美女になるダイエット」がオリコン本ランキングと紀伊國屋書店の週間ベストで1位になった。ダイエット本が1位になるのは異例だ。奇抜さはなく、オーソドックスなダイエット法が書かれているにもかかわらず、1か月弱で16万部も出た。売れている背景には、「ミス・ユニバース」という絶大なブランド力があるようだ。
奇抜さのない、オーソドックスなダイエット法
「世界一の美女になるダイエット」(幻冬舎、2009年4月25日発行)がオリコン本ランキング、5月25日付総合書部門で、1位を獲得した。
これまでも、「カロリー書くだけHAPPYダイエット」(学習研究社、08年9月発行)、「史上最楽!朝バナナダイエット」(マキノ出版、08年5月)などのダイエット本が売れたが、「1位は初めて」(オリコン)。
紀伊国屋の和書全店週間ベスト(09年5月11日~17日)でも、1位にランクインしている。
幻冬舎によると、発売から1か月弱で16万部が出て、「予想を上回る」ペースだ。
同書で、美しくなるための秘訣を68項目に分けて紹介している。
「いま口にしたものが、10年後のあなたを決める」「最強のコスメは、テーブルの上にあるわ」「『サラダはヘルシー』だなんて単純な思い込みね」「買い物で迷ったら美人効果の高いトマトとベリーを」と、中身を読みたくなるような見出しがついている。
一方、幻冬舎の担当編集者は
「初版は1万部で、地道に3万部売れればいい方だと思っていました」
と明かす。
「最近はやったダイエットというと、朝バナナのように何かに特化したものが多かったですが、この本で紹介しているのは栄養学に基づいたオーソドックスなことです。奇抜さもありません。でも、それが逆に読者の信頼を得たようです」