代表交代で世論調査「民主支持」躍進 でも鳩山代表には「期待できない」

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   新聞、通信社各社が2009年5月16日、17日に行った世論調査で、軒並み民主党の支持率が躍進している。自民党・麻生太郎首相と民主党・鳩山由紀夫新代表のどちらが首相にふさわしいか、という問いにも鳩山代表が「圧勝」の形だ。その反面、鳩山代表については「期待していない」という声も多い。その背景には民主党代表を辞任した小沢一郎前代表の影もあるようだ。

「鳩山首相」は麻生首相よりふさわしい

   民主党の支持率は産経新聞が30.5%(前回4月:21.5%)、毎日新聞が30%(前回1週前:24%)、読売新聞が30.8%(前回1週前:23.4%)と、時期は違うもののいずれも前回より大幅に上昇しており、小沢前代表の「献金問題」で逆転されていた自民党の支持率を上回った。

   また、麻生首相と鳩山代表のどちらが首相にふさわしいか、との問いでも鳩山代表に追い風が吹いている。日経新聞の調査では、麻生首相との回答16%に対して、鳩山代表は29%、毎日でも麻生首相21%に対し、鳩山代表34%と、いずれも大差で上回っているのをはじめ、産経、読売、共同通信のそれぞれの調査でも鳩山代表が麻生首相を上回っている。

小沢前代表の影響、8割が「受ける」

   ただ鳩山代表本人へは、読売新聞で「期待していない」との回答が53%にものぼり、「期待している」40%を大きく上回るなど、軒並み「期待できない」との回答が「期待できる」との回答を上回っている。民主党代表選を争った岡田克也氏と、「新代表にどちらがふさわしかったか」との問いにも、読売が岡田氏54%、鳩山代表28%、産経が岡田氏45.4%、鳩山代表35.2%と、「民主党代表」としては岡田氏への期待のほうが大きかったようだ。

   その背景には小沢一郎前代表の影もある。産経では岡田氏よりも鳩山代表のほうが「小沢前代表の影響を受ける」とした回答が80.7%にものぼっており、共同通信では小沢前代表の党内影響力が「ある程度残る」「かなり残る」との見方が82.4%と、大部分が小沢前代表の影響を払拭できないだろうと回答している。鳩山代表は17日、小沢前代表を選挙担当の代表代行とする執行部人事を発表している。

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