歌手の中森明菜さん(43)が3か月連続でCDを売り出すことが明らかになり、アラフォー世代から熱く注目されている。これを機に、中森さんの再ブレイクとなるのか。
7月にフォークカバー集、8月にオリジナルアルバム
中森明菜さんは2009年6月から、3か月連続でCDアルバムを発売する。1枚目は「ムード歌謡~歌姫昭和名曲集」。辺見マリさんの「経験」や藤圭子さんの「夢は夜ひらく」、夏木マリさんの「絹の靴下」、青江三奈さんの「伊勢佐木町ブルース」などが収録されている。また、7月にフォークカバー集、8月にオリジナルアルバムが発売されるという。
中森さんといえば1981年、人気オーディション番組「スター誕生」で芸能界入り。翌年、「スローモーション」でデビューした。80年代には「少女A」「セカンド・ラブ」「飾りじゃないのよ涙は」といったヒット曲を連発した。が、1989年、自殺未遂騒動を起こし、一時休業。復帰後の90年代には歌手活動に加え、テレビドラマにも出演し、女優としても活躍した。もっとも、2000年以降はテレビへの露出は少なかった。
そんな中、最近では2006年に7年ぶりのドラマ出演があり話題になったほか、2007年はデビュー満25周年を記念して、他のアーティストの曲を歌うカバー・アルバム「歌姫」シリーズのベスト盤「歌姫ベスト~25th Anniversary Selection~」がオリコンランキングトップ10入り。2008年には、第22回ザ・ベスト・演歌/歌謡曲アーティストにも選出され、存在感を見せつけた。
「ムード歌謡~歌姫昭和名曲集」の予約状況について、あるCD販売店に問い合わせたところ、「本日から予約受付を開始しました。これから注文が増えてくると思います。前作の明菜さんのカバー・アルバムはよく出ていましたから、今回も期待できそうですね」と話した。
若い世代に受け入れられるかがブレイクのカギ
中森明菜さんの3か月連続のアルバムリリースは、個人のブログでも話題となっていた。
「中森明菜、いまだ健在ですね」
「明菜ついに始動なんでしょうか?是非頑張って欲しいものですね」
「アラフォー世代の人間には『中森明菜』っていえばみんな好きでしたからネ!!いっちょ、買ってみますか!?」
音楽評論家・加藤普さん(60)は、中森明菜さんについて「暗さを持ちながらも、芯を持っている人。歌唱力はピカイチです。説得力を持って歌い上げる雰囲気には存在感があります。また、ハスキーで張りのある歌声は、歌声によって芝居を演じるかのような、そんな印象を受けます」という。
これを機に再ブレイクする可能性はあるのか。加藤さんは「カバーアルバムはいま流行りのジャンルですが、彼女が歌うことへの期待感があります。ただ、購入者層は中高年となりそうです。彼女を知らない若い世代に受け入れられるかが、ポイントとなるでしょう」と話していた。