家では、スペックが高いものを望む人が多い?
ところが、国内の調査会社は、冷ややかな見方だ。MM総研(東京都港区)が09年5月13日に発表したところによると、08年度の国内の個人向けPCの出荷台数は、上半期が前年同期比15.6%増で、下半期が同11.2%増。景気後退の直撃を受けた法人市場とは対象的に、堅調な伸びを見せた。ところが、同社では、09年度の個人向けPC市場は「横ばい」、つまり「伸び率ゼロ」になると見ている。景気低迷で需要が冷え込む一方、ネットブックを初めとする低価格化で需要が促進され、「プラズマイナスゼロ」になるとの見立てだ。
同社では、ネットブックについても「09年度は微減または横ばい」と予測する一方、ネットトップについては、
「ネットブックほどのインパクトはないでしょう。ネットブックは『持ち歩き用のPCは、機能を削ってでも小さく・安くしたい』というニーズに応えられていました。ただ、デスクトップPCは、元々ノートPCに比べて割安ですし、自宅で使うものです。どちらかと家は、スペックが高いものを望む方が多いのではないでしょうか」
と、必ずしも競争力は強くないとの見方をしている。