鳩山氏で総選挙臨む民主党 「プリンス」で政権奪取できるか?

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   民主党は小沢一郎代表の辞任を受けた、後任の代表選を2009年5月16日に行い、鳩山由紀夫幹事長(62)が新代表に決まった。

   代表戦に出馬した岡田克也副代表(55)と鳩山由紀夫幹事長は午後1時、都内のホテルで政見スピーチとディベートを行い、その後、同党の国会議員221人による投票を実施。鳩山幹事長は124票、岡田副代表は95票だった。

   新代表決定を受けてのスピーチで鳩山氏は代表戦を戦った岡田氏をねぎらった上で、

「この国をもっともっと良い国にしたい。代表選挙が終わった瞬間からノーサイド。お互いに持てる力を出しあいながら、みなさんの総力を全員野球として結集して、大きな日本の大掃除をやろうじゃありませんか。この国の政治の夜明けを迎えるために政見交代を目指し、市民国民のみなさんが主役になる政治を目指したい」

と話した。

「麻生にとっては岡田代表の方がやっかい」?

   鳩山氏は東京大学工学部を卒業後、スタンフォード大学博士課程を修了。東京工業大学助手を経て、専修大学経営学部助教授をつとめている。政治家となったのは1986年。39歳の時だった。曽祖父・鳩山和夫氏は外務次官、衆議院議長を歴任。祖父の鳩山一郎氏も元首相。父・鳩山威一郎氏も政治家で、福田内閣時に外相を務めていたという、いわば「4世議員」。弟・鳩山邦夫衆院議員は現総務大臣と、ともに「政界のプリンス」と呼ばれている。

   また、母・安子さんがブリヂストン創業者・石橋正二郎氏の娘で財界とも太いパイプをもっていることや、鳩山和夫・一郎・威一郎・由紀夫・邦夫の全員が、東京大学(東京帝国大学)を卒業、海外留学の経験者が多いことなどもあって、「華麗なる一族」を継承する政治家としての側面もある。

   資産の豊富さでも知られる「鳩山家」だけに、1996年の民主党結成以来、「鳩山家は党のスポンサー」といわれてきたのは無理もない。民主党のホームページに記載されている所属議員の資産(03年版)を見ると、鳩山氏の預金だけで14億円を超えているのだ。

   2000年6月の総選挙で、鳩山氏は民主党代表として臨み、議席の大幅増を勝ち取りながらも、政権交代を実現できなかった。来る解散総選挙は、鳩山氏にとり、代表として戦う2度目の政権獲得チャンスではあるが、ネットでは、

「民主党も世間の反応をもう少し見定めるべきだった。麻生政権にとっては、鳩山由紀夫が民主代表になるより、岡田克也が民主代表になった方がやっかい極まりない」
「小沢の色が前面に出る限りは次の選挙で民主が勝てる筈もない」

など、厳しい意見が出ている。

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