「エヴァ」声優緒方恵美が告白 「うつ病にかかりかけていた」

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一生懸命、打ち込んだ後になる「荷下ろしうつ病」

   「何事にも興味がわかず、楽しくない」「気力、意欲、集中力の低下を自覚する」「寝つきが悪くて、朝早く目がさめる」「食欲がなくなる」「人に会いたくなくなる」などがうつ病の代表的な症状だ。

   日本精神科病院協会の常務理事を務め、あいせい紀年病院理事長の森隆夫医学博士は、

「うつ病は誰でもかかります。初期症状は『不眠』ですが、頭痛がする、食欲がなくなる、目がかすむ、といった内科的な症状が出てくることもあります。もちろん、これらの症状が出たら100%うつ病、ということではありませんが」

と説明する。

   また、一生懸命、仕事などに打ち込んだ後に、うつ病になるケースは「荷下ろしうつ病」と呼ばれている。

「緒方さんの場合がどうかはわかりませんが、一般的な話として、荷物を抱えている時は気が張っていて元気だが、荷を下ろし、気が抜けた時にうつになるパターンで、昔からよくあります。何かに打ち込んだ後は、要注意です」

   類似しているのが「引っ越しうつ病」だ。引っ越しが完了して、「さあ、これから新しい生活を始めよう」という時にうつになる。

   「荷下ろしうつ病」は仕事ができる真面目な人がかかりやすい。ただ、根がしっかりした人だけに自分で回復する力を持っていて、3~6カ月もすれば治るのが一般的だそうだ。

   しかし最近、若者に増えている「逃避型うつ病」はストレスを受けている最中にうつになる。本人の弱さが根底にあるため、「慢性的になりやすく、治りにくい」そうだ。

   うつ病は放っておけば最悪、自殺する可能性もある。

   警察庁が09年5月14日に発表した自殺に関する調査結果によると、08年1年間に自殺した3万2249人のうち、原因・動機がわかったのは2万3490人で、約27%に当たる6490人が「うつ病」が原因だった。

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