「不倫旅行」鴻池氏がかかった 「間質性肺炎」は難病?

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   「不倫旅行」が発覚した鴻池祥肇氏(68)が官房副長官を辞任した。ところが、突如、都内の病院に入院してしまった。病名は「間質性肺炎」。この聞き慣れない病気はなんなのか。

「間質性肺炎」の診断が出ていた

   鴻池祥肇・官房副長官のスキャンダルは「週刊新潮5月21日号」の報道で明らかになった。鴻池氏が2009年4月28日、2泊3日で、既婚女性と熱海旅行へ行ったというものだ。国会議員が公務の時に使うJRパスを使ったことや、「新型インフルエンザ対策本部」が設置され、政府がその対応に追われていたこともあり、非難が集まっていた。

   そうした中、鴻池氏は09年5月12日夜、「健康上の問題」を理由に辞表を提出した。週刊新潮の記事でも、鴻池氏は4月20~24日、体調不良により入院、「3月くらいから調子悪くて、レントゲンや心電図にも異常」があり、「『間質性肺炎』て診断で、官房長官にも事情を話して休ませてもらいました」ともいっている。いったいどんな病気なのか。

   肺の中にある肺胞の壁(=間質)に炎症が起こる疾患を総称したものが、「間質性肺炎」と呼ばれている。炎症が進むと肺そのものが硬く縮み、肺のふくらみが悪くなってしまう。そのために、呼吸が苦しくなる症状を引き起こす。息切れ、空咳、発熱などの症状を伴い、高齢者に多いという。

病状が軽い場合はホルモン剤などで完治する

   病気の原因は、はっきりしているものと、そうでないものがある。前者は膠原病の合併症によるもの、薬剤によるもの(抗がん剤などにより細胞が傷つけられる。または、服用した薬でアレルギー症状が出る)、職業や生活でカビやホコリなどを慢性的に吸入する環境要因によるものなどだ。反対に、後者は「特発性間質性肺炎」と呼ばれ、原因が全くわからない。「特発性間質性肺炎」は国の特定疾患に指定されており、難病とされている。

   もっとも、間質性肺炎が一概に危険な病気なのかといえば、そうではない。大阪厚生年金病院内科医長の鈴木夕子さんによると、間質性肺炎は、病状が軽い場合はホルモン剤などを投与しながら治療すれば、完治する。しかし、重い場合では人工呼吸器をつけたり、肺移植したりするケースもある。救命できないことも多い。急性症状の場合には、2~3週間で亡くなることもあるそうだ。

   ちなみに、呼吸器系の医療に詳しい医師は、今回の鴻池氏のケースについて「以前にも見てもらっていて、しかもゴルフもできたわけですから、重度の症状というわけではなさそうです」とコメントしている。

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