1日平均300個売れる松坂屋銀座「500円弁当」
食品にも激安の波が広がっている。
西友は「298円弁当」を4月から販売。ハンバーグ弁当、サケ弁当など3種あり、具材を同一工場で作ることでコストを下げた。
大手百貨店、松坂屋銀座でもスーパー並に安い「500円弁当」が登場した。一口サイズの手鞠寿司が入った「たまて箱」、肉、魚、卵を使わず、大豆肉で作った酢豚をメインにすべて野菜でできた「まるごと野菜弁当」、豆腐専門店の「ハンバーグとお豆腐のまぜまぜ丼」など16種あり、銀座周辺で働く女性の声を反映して作られている。
「1日平均300個、多い日は400個近く売れます。平日は午後1時30分までに、ほぼ完売します」(広報担当者)
野村総合研究所、サービス事業コンサルティング部上席コンサルタントの日戸浩之さんは、激安ブームをこうみている。
「09年後半に景気が回復するという人もいますが、急激な『V字』回復とはいきませんし、(激安ブームは)まだ続くでしょう」
しかし、どんどん安くすれば小売りは自らの首を絞める、ということになりかねない。
「逆に言えば、低価格で利益が出る生産、販売体制ができている企業しか生き残れなくなっています」
と話している。