テレビゲーム開発からパチンコ業界を目指す 楽しく安定した生活を望むクリエイター

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   クリエイターを目指す若者達の就職希望先で、人気が急上昇しているのがパチンコメーカー。一昔前なら人気の業界はゲーム、音楽、出版だったのが様変わりしたようだ。

新卒の就職希望者がSANKYO は1.5倍に

サミーの新機種「ぱちんこCRハクション大魔王3 アクビ娘」(ホームページより)
サミーの新機種「ぱちんこCRハクション大魔王3 アクビ娘」(ホームページより)

   近頃のテレビ見ると「エヴァンゲリオン」「北斗の拳」「アタックNO.1」など、人気アニメのパチンコ台のCMが多数放映されている。パチンコ業界そのものは、ここ10年以上も人気が下降、ホールを運営する会社の倒産が相次いでいるが、パチンコメーカー各社は増収増益になるなど活気付いている。パチンコ台は、大きな液晶の画面を搭載し、三次元CGを駆使するなど、まるでテレビゲーム機を彷彿させるものへと変化している。

   パチンコメーカー大手のSANKYO、サミーは、ともにここ数年、入社希望者が急増している。目立って増えている職種がパチンコ台開発を希望するクリエイターだ。SANKYOに入社希望をする新卒のエントリーは、数年前と比べ1.5倍以上になっている。これはクリエイター志望者が増えていることが影響している。中途採用の募集に対する応募も増え、特にゲーム業界のクリエイターからの転職希望者が目立つ。

   かつてクリエイターを目指す若者が目指したのは、ゲーム、音楽、出版などの業界。しかし、出版不況、音楽CDが売れない時代が続き、ゲーム業界でも好調なのは一部のメーカー。作品によって当たり外れがあるため、給与が不安定。しかも仕事はきつい。パチンコ業界は業績が落ちたといっても25兆円といわれる巨大産業である。パチンコ台の販売ルートがしっかりしていて、業績が安定している。だからクリエイター希望者はこの不況の時代でも安心して勤められる職種、と判断しているのだそうだ。 また、ゲームの開発は昼夜無く続けられる場合が多いのに対し、パチンコ台の場合はメリハリを付けた仕事行程になっていて、生活のリズムを作りやすい、という理由もあるそうだ。

   ゲーム会社からパチンコ業界に転職した30代の男性クリエイターは転職の理由を、

「ゲームに比べ少人数で開発するため、担当する分野が広くやりがいがある。また、次々に新しい機種を開発できるため面白いと思った」

と話す。ゲームだと大作になれば開発に数年かかり、また200人以上のチームで開発する場合は、

「ゲーム影像の芝のCGだけを作り続けるだけで、これが何に使われるのかわからない」

という嘆きもあった。パチンコ台は1台あたりおおよそ十数人のチームで作り、開発期間はだいたい1年。CG担当でも主要な画面の制作に関わることができるし、多くの機種の開発に携わることができるのも魅力だ。

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