海外で人気の日本産ウイスキー 国内でも若者に復活の兆し

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若い人を取り込めるかが、ウイスキー復権の鍵

   一方のサントリーは、08年から若い女性に向けた企画「ショコラとモルトのマリアージュ」をホームページで展開するなど、若者層への浸透を強化している。

   チョコレートとウイスキーの相性は良く、「山崎」のように熟した甘みのモルトには「ミルク系」が、熟甘感のある「ザ・マッカラン」には「ビター系」、ふっくらした甘みの「白州」には「柑橘系」が合うそうだ。

   また、山崎に比べて手頃な価格の「角瓶」をソーダ水で割り、「角ハイボール」という飲み方をテレビCMで流したところ、若者層にうけて、08年1~12月の「角瓶」の販売量が前年を上回った。特にレギュラーサイズ(700ml)は前期比113%と大きく伸びた。

「今後、若い人を取り込めるかが、ウイスキー再建の大きなポイントになります」(広報担当者)

   手頃な価格の「スーパーニッカ」を09年3月にリニューアルしたニッカも、若者の取り込みを強化していく考えだ。

   都内にはウイスキー入門者でも楽しめるウイスキー専門バーもある。

   「日比谷BAR WHISKY-S」(東京・銀座)の店員は、

「20歳代後半から50歳代と幅広いお客さまがいらっしゃいます。ウイスキーをほとんど飲んだことがないが、興味があって来たという方も最近増えていて、入門者でも飲みやすいウイスキーのカクテルを用意しています。1度来てみたら気に入って、常連になる方も多いんですよ」

と話している。

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