新型インフル心配される最悪事態 4000万人死者スペイン風邪との共通点

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世界的な大流行「今の時点では言い切れない」

   だとすれば、新型インフルエンザがスペイン風邪のように大流行し、大きな被害を及ぼす可能性はあるのか。

   東京都安全研究センターの増田和貴さんは「今の時点では言い切れない」と話す。というのも、上記のような状況が今のところ、あくまでもメキシコでしか確認されていないからだ。また、報告されている死亡の原因がすべて、インフルエンザによるものなのかが具体的にはわかっていない。年齢に関しても、メキシコは貧富の差も考えられるため、十分な医療が受けられなかった可能性もある。

   そうしたことから、増田さんはスペイン風邪との類似に関して、「現状では全体を見なければ、感染力が強いのか、毒性が強いのか――どういった特徴があるのかはわからない」と述べるにとどまる。また、元北海道小樽市保健所所長の外岡立人さんもJ-CASTニュースに対して、「スペイン風邪のような大被害は発生しません。それほど心配はいらないと考えています」とコメントしている。

   なお、日本ではまだ発症は確認されていない。警戒レベルにしても、動物から人に感染するウイルスを検出した段階である「フェーズ1」だ。国内で空気感染する可能性は現在、きわめて低い。ただ、ゴールデンウィークも控えており、いつ入ってきてもおかしくない状況であることには間違いない。前出の増田さんは「パニックにならないためには最新の情報を冷静に判断し、事実を理解する必要がある」と話している。

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