105円惣菜の品ぞろえを増やすローソン
流通業界の「値下げ戦争」を先導してきたイオングループは、スーパー「ジャスコ」主導で開発した低価格のプライベートブランド商品「トップバリュー」の商品をミニストップの一部店舗にも導入し、「コンビニ値下げ競争」に参戦する。
ローソンは、105円惣菜の品ぞろえを増やし、顧客志向の変化を先取りする。新浪社長は「景気が悪くなるとお客様にも時間のゆとりができ、店内をゆっくり見回る時間が増える。そこで、弁当1個ではない"買い合わせ"需要を喚起したい」と「弁当プラス1」に期待をかける。
一方、3位のファミリーマートは、コンビニ本来の「便利さ」を重視する戦略。今後3年で駐車場のある郊外の店舗200店にコイン精米機の設置を進める計画。食の安全意識の高まりから、自ら精米する人が増えていることに目をつけた新たな集客策だ。
コンビニ業界では顧客志向の変化に機敏に対応した品ぞろえやサービスの拡充が勝敗のカギになっている。このため、資金力などに劣る業界下位を中心に、再編の動きが広がる可能性もある。