早大が異例の感染対策を打ち出した
豚インフルエンザの広がりが懸念されるなか、国内大学が相次いで対策を進めている。早稲田大学は、「日本国内で人から人への感染が確認された段階で休講・キャンパス立ち入り禁止」「自宅外通学の学生は帰省」との異例の方針を打ち出した。今後、他大学が追随する可能性もありそうだ。
世界保健機関(WHO)が2009年4月27日(日本時間28日未明)、豚インフルエンザに対する警戒レベルを「フェーズ3」から「フェーズ4」に引き上げた。
これを受けて、早稲田大学は28日夜、「国内で人から人への感染が確認された段階」での対応を、同大学生向けにメールと学内ポータルサイトで通知した。メールによると、授業が休講になるほか、全キャンパスが立入禁止になる。また、実家以外から通学している学生に対しては、実家への帰省を求めている。帰省ができない学生に対しては、「食糧備蓄などの対策・準備が必要」と呼びかけている。
日本大学も、国内で感染した人が確認された場合には、大学全体を休校にした上で、学生の登校を禁止することを発表している。