1病院だけで死者が63人以上 メキシコの豚インフル、深刻な事態?

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病院スタッフらが次々に職場を離れている

   BBCへの投書では、インフルエンザの治療薬やワクチンは、効果がないと指摘されている。

   メキシコ国立健康研究所の医師というChavezさんは、「抗ウイルス薬やワクチンは、多量に使ってもまったく効果が期待できない」としている。また、別の医師のDavilaさんは、政府配布のワクチンは効果がなく、勤め先の病院で働いていたインターンの2人がワクチン投与にもかかわらず6日以内に豚インフルで亡くなったという。ワクチンなどが効かない理由ははっきりしないが、違う型のインフルエンザ対応のものだった可能性はある。

   さらに、感染リスクへの恐怖から、病院スタッフらが次々に職場を離れているともいうのだ。Chavezさんによると、スタッフの多くが退職を選んだり、休暇を申請したりしようとしているという。

   ただ、医師や看護師らは、懸命な治療を続けているようだ。Chavezさんは、「治療の甲斐なく20~30代の若い患者が次々に亡くなっており、病院の医療従事者の間で深い悲しみが広がっている」と明かす。また、Davilaさんは、「パニックを避けなければならないのは分かりますが、これ以上の死を回避するためにも本当のことを話す方がよいと思います」としている。

   もっとも、メキシコシティの医師という人からは、メキシコのインフルエンザ対策はうまくいっており、近いうちに事態は収束するだろうという報告も寄せられている。

   なお、BBCのサイト記事は、ブログ「Rails で行こう!」でも紹介され、300件ほどのはてなブックマークが付くほど関心を集めている。

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