米金融大手のシティグループが傘下の日興コーディアル証券と日興シティグループ証券の多くの部門を売却するにあたり、その優先交渉権を三井住友フィナンシャルグループに与えたことが2009年4月25日に明らかになった。三井住友FGが提示した買収額は約5000億円とされる。
三井住友FGは他のメガバンクに比べて証券部門が弱みだった。日興の買収をめぐっては、3メガバンクがこぞって名乗りを挙げ、三菱UFJフィナンシャル・グループと同社が競っていた。
日興グループは野村ホールデヂィングス、大和証券グループと並ぶ3大証券の一角。三井住友FGは証券法人部門で大和証券グループと提携しており、日興が三井住友グループ入りすれば、証券部門で優位になる。