車の「相乗り」サービスが人気 不況下での新節約術

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道中、退屈しないのも良いところ

「07年に開設した当初は全く人気がなかった」

と「のってこ!」を運営する会社「ターンタートル」の広報担当者は明かす。注目され始めたのは、08年5月に行われた「ガソリン税」値上げがきっかけ。会員数は約3000人に増え、現在の会員数は5000人ほど。初めての「相乗り」でも安全に利用できるよう、本人確認や交渉内容の記録等で安全管理を行い、ユーザーにも評価コメントのついた「実績」のあるドライバーを選ぶよう呼びかけているそうだ。

「利用は『帰省』目的が一番多いです。ただ中には野外音楽フェスティバルやスポーツイベントなど、同じ趣味の人が乗り合わせる、というケースもあるようです。道中は共通の話題で結構盛り上がっているようですよ」

   実際に「のってこ!」で多く「あいのり」をしているという会社員の男性(38)に話を聞いた。東京・大阪間の移動が多いというこの男性は、テレビでサイトを知り、登録した。

「同乗者は初対面の方ばかりなので、サイト上のやり取りから丁寧に対応しています。事前に一度電話で声を聞いておく、ということもしています」

と話す。ドライブ中も、同乗者のニーズに合わせて車内の環境を変えたり、渋滞などがあると到着時間を気にしたりと、1人でのドライブより気を遣うことも多いという。ただ、

「色々な方に話し相手になってもらえるので、退屈せず、緊張感を持って運転できるのはいいところですね」

といい、「相乗り」ならではの魅力もあるようだ。

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