処分保留で釈放されたSMAPの草なぎ(弓ヘンに剪)剛容疑者について、著名人などから「騒ぎすぎ」との声も上がっている。笑って叱って見過ごせばいいだけ、などといったものだ。一方で、社会的な影響に無自覚だという批判も出ており、論議になっている。
鳩山総務相の公式ホームページコメント欄が炎上
「騒ぎすぎ」をどう思うのか
「クダラン」
こんなつぶやきをブログで漏らしたのが、モノマネで知られるタレントの清水ミチコさん(49)。それは、大騒ぎしている草なぎ剛容疑者(34)の公然わいせつ事件のニュースについてだ。清水さんは、2009年4月23日にエントリーした日記で、こうぶちまけた。
「酔っ払って地面に裸で寝ころんだらそんなにいけないことか? お~いダメだよ~ん、くらいで笑って叱って見過ごしてくれる事件だと思ってました」
さらに、その矛先は、「最低の人間だ」などと草なぎ容疑者を罵倒した鳩山邦夫総務相にも向けられた。清水さんは、この発言に「一番頭に来ました」として、「そんなおおげさな物言いがあるか」と批判したのだ。そして、モノマネタレントらしく、「酔っ払って裸で寝たくもなりました」と結んでいる。
こうした思いは、清水さんだけではなかった。鳩山総務相の公式ホームページや事務所には、発言直後から批判の書き込みや電話が相次いだからだ。そして、ホームページの活動報告にあるコメント欄が炎上状態になって、23日夕には書き込みをストップ。事務所には、熱心な女性ファンらから電話がこの日だけで20件以上相次ぎ、中には容姿まで罵るものもあったという。
批判の声に考え直したのか、鳩山総務相は24日になって、閣議後会見で発言を撤回。「人間は人間を評価できない。『最低、最悪の行為だ』と言い換える」と発言を修正した。
「騒ぎすぎ」とみる著名人は、清水さんばかりではなかった。東京都の石原慎太郎知事も同日、草なぎ容疑者について、「いろいろフラストレーションがあったんだろうね。裸になりたい気持ち、分からないでもないな、おれは」などと記者団に述べている。