「不況だから結婚したいというのは、今のところはない」
アンケートではさらに、「この不景気が理由で、あなた自身の結婚願望は変化した?」との質問も投げかけた。それによると、「特に変化なし」が男女ともに6割近くだった。だが、「強まったと感じる」女性は33.5%で、「弱まったと感じる」女性6.5%のおよそ5倍。同社は、経済的な危機感を感じながら、婚活の意欲が高まっているとみている。
この結果に対して、結婚相談所「関西ブライダル」の代表・杉山貞之さんは、「不況だから結婚したいというのは、今のところはない」という。もっとも、ここ数年、婚活に積極的な女性が多く、相談所をたずねてくるのは男女比で4:6。その影響もあると見る。
結婚の際、年収を気にする女性は多いのか。杉山さんは「ある程度の収入がないと厳しい」とするも、「でも、結婚は年収ではありません。年収は取っかかりの一つではありますが、男前というよりも女性へのもてなし方が大事でしょう」と話す。アンケートの場合、自分の理想と相手へのギャップがあるとも指摘する。
杉山さんは世の独身男性に対しては、次のようにアドバイスする。
「男性には積極性が必要でしょう。当たり前ですが、年収が少なくても結婚している人はいます。では何が違うのか。決断力です。自分への自信です。家庭を持つにはやっぱり、自信がないとできない。また、いまは不安でも家を建てたい、将来はこうしたい――そんな夢も必要だと思うのです」
ただし、杉山さんは結婚することで責任を背負うことになり、生活設計をせざるを得ない。そうすることで、自分に自信がつき、仕事にも意欲的に取り組めるようになるのではと話している。