「最短5日」で完成するプリントTシャツにも進出
一方、ユニクロはTシャツ、パーカーなどに好きな文字やデザインをプリントできるサービス「UNIQLO CUSTOMIZE(ユニクロ カスタマイズ)」を09年4月23日に始めた。
以前のシステムでは3週間程度かかっていたが、今回、最新のインクジェットプリントの導入と受注システムの効率化により、注文から納品までにかかる日数を「最短5日」に短縮した。
インクジェットプリントの特徴は原版を作成する必要がなく、コストが抑えられ、1枚からの注文にも対応できる。
1枚注文した場合の加工費は、片面のみのプリントで1500円(ライトカラー)。たくさん注文するほどお得になり、2~10枚で1000円(1枚あたり)、11~30枚800円、31~50枚600円、51枚以上500円だ。本体価格(Tシャツ1000円、パーカー1990円、ポロシャツ1990円など)と併せても、低価格で作れる。
「早い」「安い」に加えて、デザインにもこだわった。
エンブレム風、ハート型、吹き出し、といった28のデザインパターンから選ぶ。フォントは45タイプ、文字の色は112色を用意している。
注文は専用サイトから。Tシャツ、ポロシャツ、パーカーなどプリントするアイテム、デザインパターン、フォントを選び、好きな文字を入力する。画面で確認しながらデザインを決められる。
これを見ても分かるように、最近のユニクロはデザインにもこだわっているようだ。
春夏に需要が高まるTシャツの新作も続々と出ている。東京・原宿にあるTシャツ専門店「UT STORE HARAJUKU」で、ジャパニーズゲーム、アニメをテーマとし、国内外のデザイナー、企業とコラボしたTシャツを09年4月からラインアップしている(全31コンテンツ以上、年間で1000万枚以上展開予定)。
09年秋には欧州高級ブランド「ジル・サンダー」創業者でドイツ人ファッションデザイナーのジル・サンダー氏とのコラボ商品を出すことも予定されている。