中国や欧州向けが好調なホンダ 減益幅縮小、営業利益1500億円?

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買い替え制度の後押しもあり、欧州は輸出で対応

   ドイツやフランスなどの欧州も、新車の買い替え時の補助金や税金の減免制度によって自国の自動車産業の支援に乗り出している。

   ホンダは09年2月から、新型ハイブリッドカー「インサイト」を投入。国内では発売約1か月で受注台数が1万台を突破する人気で、このインサイトの欧州向け輸出を、国内の販売開始後すぐさま始めた。

   輸出も米国やアジアは軒並み減少しているが、「欧州は現地生産を休止していることもあるので、(輸出を)増やしている」(広報部)。欧州の新車買い替え制度に乗って、インサイトの「快走」を期待している。

   円安効果もある。08年3月の為替相場は円高が進み、1ドル=100円前後。多くの企業が換算レートで1ドル=115円程度を想定していた。この水準でも「慎重」といわれていたなかで、ホンダの換算レートは1ドル=114円と、さらに慎重にみていた。

   現在、1年前とは比較できない円高水準ではあるが、ホンダは09年1-3月期の換算レートを1ドル=85円に想定していた。しかし、実際はそれよりも円安の1ドル=94円前後で推移したことで、1-3月期だけで約200億円の利益を押し上げる効果があったとされる。ユーロも想定よりも円安に振れたことが結果的によかった。

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