ディズニーランドでのエピソードを集めた書籍に「盗作疑惑」が持ち上がっている問題で、著者の中村克さんがブログで猛反発している。中村さんが矛先を向けているのは、疑惑を最も早く報じた読売新聞。「読売グループと(自分がかつて勤務していた)ディズニーでは集団IQが違いすぎます」と、口をきわめて罵っているのだ。
今回の問題は、ディズニーランドでのエピソードを集めた書籍「最後のパレード ディズニーランドで本当にあった心温まる話」(サンクチュアリ・パブリッシング)の一部内容が、04年11月の読売新聞に掲載された「小さな親切はがきキャンペーン」の入賞作品と酷似している、というもの。
この問題を読売新聞が2009年4月20日に「ベストセラー盗用疑惑」として報じたところ、中村さんはブログで猛反発しているのだ。
4月20日には、「読売新聞、日本テレビを提訴します」とのタイトルで、
「私はパンを盗んでいませんが、盗んで追いかけられるジャン・ヴァルジャンの気持ちがよく分かります。小沢一郎民主党党首の気持ちもよく分かります。私は悪意を持って私を追い詰める冷酷非道な読売グループには毅然たる態度で臨んでいきたいと思います」
と読売新聞グループを非難。また、中村さんは東京ディズニーランドを運営しているオリエンタルランド(千葉県浦安市)の出身であることから、
「読売グループとディズニーでは集団IQが違いすぎます。ディズニー出身の私から見れば、読売グループの集団IQは、ディズニーが200とすれば読売は60くらいでしょうか(笑)」
根拠については不明ながらも、「読売新聞グループの方がディズニーよりも知能指数が低い」と非難している形だ。
「私たち家族は白い目で見られるようになりました」
さらに、2日後の4月22日には、「読売新聞を読む愚者に告ぐ」と題した記事を掲載。本文では
「私たち家族は読売新聞の誤報により白い目で見られるようになりました。
人を思いやるディズニーランドと企業理念が180度異なる読売グループ・・・日本のディズニーファンが、世界のディズニーが一番大切にしている『思いやりマインド』が欠落している読売新聞を読んでいないことを願うばかりです」
「著者やディズニーファンの気持ちがまったく分からない…人間としての赤い血が流れていない読売グループに未来はない、私はそう考えます」
と、読売新聞のみならず、その読者にまで矛先を向けている。
なお、今回の問題をめぐっては、版元のサンクチュアリ・パブリッシングが09年4月20日の段階で、
「該当するエピソードはインターネット上で数多く投稿されている、周知の心温まるエピソードとして採用したもので、読売新聞の記事の『盗用』ではないと判断しております」
と、「盗用疑惑」を否定するコメントを発表している。