娯楽はDVDとネットショッピング
外出すると何かとお金がかかるので、娯楽に関しても巣ごもり傾向にある。
大手レンタルショップ「TSUTAYA」は、インターネットで予約するとDVD、CD、漫画を自宅に届けるサービスをやっている。新規ネット会員が09年1月前月比103%、2月同比110%と増え、3月末現在で65万人になった。ネットレンタルの主な利用者は、首都圏在住の30歳代だ。
「店舗の利用状況は横ばいですが、不況下でも手軽に楽しめるエンターテイメントとしてネットレンタルの需要が強い」(広報担当者)
より高画質でDVDが観られるブルーレイプレイヤーも売れている。地デジ対応の薄型テレビも値段が下がり、単身者でも30型以上の大型を買っていく(ヤマダ電機)。
ネットショッピングの利用頻度も上がっている。
カジュアル衣料を中心に、部屋着、パジャマ、下着など扱う通販大手のニッセン。カタログとネットから注文できるが、ネット経由の売上げが伸び、09年1月は111.9%、2月111.9%、3月114.2%。09年1~3月の全体での新規会員は前年同期比7%強増えた。
調査会社マクロミルがネットショッピングをしたことがある20~59 才の男女に実施した調査(2009 年3 月17日~18日)によると、49%が最近1年間のネットショッピングの利用頻度が「増加した」と回答した。「変わらない」は43%、「減少した」は8%となり、巣ごもり消費が広がっている様子がうかがえる。
増えた理由は、「安い商品が多いから」が56%で最も多く、「ポイントが貯まってお得だから」(50%)が多いが、「外出すると外食や交通費などの出費が増えるから」(20%)と続くあたりがフトコロ具合を物語っている。