実家住まいは自由に使えるカネが多い
神奈川県に住む20代の男性サラリーマンに聞いてみた。手取りが20万円弱で、家には毎月10万円入れている、という。この10万円は生活費ではなく、大学を中退してしまったので両親に「慰謝料」を払っているのだという。大学の入学金や授業料で300万円ほどかかり、その分を返す約束になっている。あと2年ほどで「完済」だというが、その後は生活費として毎月家に何万円か入れる覚悟だという。
「仮に6万円払うことになれば一人暮らしも検討します。ただし6万円払っても、家にいる方が自由に使えるお金が多いことは分かっているので、悩むところです」
という。
都内に住む男性サラリーマン(31歳)の手取りは25万円。この男性は毎月4万円家に入れているが、月給の三分の一までなら入れても構わないという。食事や洗濯、お風呂など身の回りのことは親の世話になるため、それぐらいの価値はある、と思っている。