パンツスーツが就職活動中の学生や、新入社員など20代に女性に人気だ。売上げが前年より25%増えた専門店もある。スカートに比べて動きやすいから、という理由だけでなく、最近は「デキる女」に見せたいという人に広がっているという。
パンツスーツ売り上げ前年比25%増
09年春夏は20型近くのスーツ用パンツを扱うTHE SUIT COMPANY she
紳士服大手の青山商事はキャリア女性向けブランド「THE SUIT COMPANY she」を展開する。2009年春夏シーズンには、20型近くのスーツ用パンツを扱う。上下別売りで、中心価格帯はジャケットが1万6800円~2万2050円、パンツが9240円~1万1550円。都心中心に32店舗運営するトータルショップ「THE SUIT COMPANY」で販売する(レディースの取扱いは27店舗)。
売れ筋のカラーは、スタイルを良く見せ、なんにでも使える「ブラック(黒)」だ。形は美脚効果の高いとされる、やや幅広の「セミワイド」に人気が集中している。
就職活動中の学生や、新入社員を中心とする20歳代に売れ、運営する青山商事の広報担当者は、
「キャリア志向の営業職の女性が多いようです。スカートに比べてパンツスーツが好調で、売上げは前年より25%伸びています」
と明かす。
全国展開するスーツ専門店「Perfect Suit FActory」(はるやま商事)も、女性らしいシルエットのパンツスーツを扱う。着回しが効く、汚れが目立たないという理由から黒やチャコールグレーといった濃い目の色が売れ筋だが、春夏に向けて淡いカラーにも人気が出てきている。中心価格帯はジャケットが1万290円~1万3650円、パンツは6195円~7350円。
「3年前に女性向けブランドを立ち上げた当初からパンツスーツを扱っています。特に売れてきたのは1年前からです。近年の女性ファッションが『マニッシュ』(男性)化し、男女の垣根がなくなってきていることも影響しているようです」(広報担当者)