不況の影響? 「中古」携帯電話が広がる

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最新機種では、平均して4割ほど安くなる

「昨年(08年)の10月に中古携帯電話を取扱い始めてから、販売も買取も、毎月数百台単位で増加していますよ」

というのは、中古品の買取・販売会社、イオシスの広報担当者だ。店を訪れる客は、機器が故障してしまった人や、とにかく安く機種変更をしたい人、短い利用期間で機種変更したい人が多いという。

   また、中古のニーズが高まっている一因として、携帯電話販売方法の変化を挙げる。基本料を安くし、端末を高くしたため、機種変更の場合、以前と違い支払額がかなり高くなってしまうからだ。

   例えば現在ある最新機種では、使用期間1年未満として、キャリアショップで機種変更すると8万円ほど。中古端末であれば4万9800円など、平均的に4割ほど安くなるという。

「客層は若い人からサラリーマンまで幅広く、法人で中古端末を一括購入していかれるケースもあります」

   インターネット上でも取引は盛んなようだ。「ヤフー!オークション」でも「白ロム」の取引は目立つ。09年4月13日現在、「携帯電話本体」カテゴリの出品件数は約2万4500件。また、インターネットオークションの落札相場が検索できるサイト「オークファン」によると、各社のオークションで13日までの「最近30日間」に落札された「白ロム」は1万1105件にものぼっている。

   今後の見通しはどうなのだろうか。前出の担当者は、こう意気込んでいる。

「昨今のエコブームから、端末のリサイクルが受け入れられている面もあるかもしれません。また総務省では、現在同じキャリアの携帯電話にしか使えない『SIMカード』を、どの端末に差しても使用できるようにするという『SIMロック解除』に向けての動きもあり、これが実現すれば、さらに市場は広がるかもしれないですね」
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