大型クレーンが転倒、トラック下敷きに 62歳女性が心肺停止

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救急隊員によって搬送される負傷者
救急隊員によって搬送される負傷者

   東京消防庁に2009年4月14日午前11時11分、東京都千代田区麹町4丁目の工事現場で大型クレーンが倒れたと通報があった。クレーンは工事現場が面している国道20号線側に向けて倒れ、コンテナつきのトラックが下敷きになり、6人が負傷した。そのうち3人が意識不明。

   同庁の0時45分の発表によると、午前11時10分ごろ、重さ6トンの「スタンドパイプ」と呼ばれる器具をクレーンでひき抜き、3メートルの高さまで釣り上げた時に、バランスを崩して転倒。6車線ある国道20号線(新宿通り)の3車線をふさぐ形で、通行中の歩行者と、トラックが下敷きになった。

   確認できている負傷者は6人で、そのうち歩行者の女性(62)が心肺停止状態。トラックからは3人が救出され、39歳男性、29歳男性が重傷で意識不明。トラックに乗っていた40歳男性とクレーンのオペレーターの男性(38)は重傷だが、意識はあるという。歩行者の男性(33)は軽傷。

トラックから3人が救出された
トラックから3人が救出された

   現場付近には警察や消防の関係車両や報道陣、見物人が多数詰めかけ、騒然とした状態で救出作業を見守った。

   事故を目撃していた飲食店経営の女性(70)は、

「店の前にいたら、突然、歩くのが苦しいくらいの風が吹いて、クレーンがギャーと音を立てながら倒れていくのが見え、道路に止まっていたトラックの運転席に落ちたのです」

   と話していた。

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