市教委「飲み屋などでお酒を飲むべき」
男性校長の誘いで飲んだ女性教頭は、市教委に対し、「不適切と思ったが、断り切れなかった」と話しているという。セクハラやパワハラがなかったかどうかについて、教職員課では、「教頭からは、そのような申告はありません」と話す。しかし、パワハラについては、「教頭は、校長との関係が悪くなってはいけないと考え、いやいやながら参加していました。その意味では、パワハラの一面があったと考えています」としている。
校長自身は、市教委に対し、「教頭と人間関係を築きたかった。校外で飲酒するより教頭の負担も軽いと甘く考えてしまった」と弁解したという。校長は、反省して責任を取るためと体調を崩していたこともあって、2009年3月で依願退職している。
文科省の初等中等教育企画課によると、校内で飲酒したからといって、直ちに地方公務員法違反にはならないという。飲酒禁止などを具体的に指導していることはなく、各自治体や学校が判断する服務管理の問題だとしている。
校内飲酒について、大阪市教委では06年、各市立小中学校に対し、勤務時間外も含めて学校敷地内で飲酒をしないよう配慮を求める事務連絡をしている。しかし、今回の処分や措置については、事務連絡に基づいてというより、管理職の職責を十分果たさなかったという面を重く見たという。
ネット上で出ている疑問については、教職員課では、「確かに、校長がコミュニケーションを促進し、学校の運営をリードしていくのは非常に大事です。しかし、勤務時間外であれば、飲み屋などでお酒を飲むべきです。普通の会社もそうしていますし、それなら問題ありません。秘密が漏れるような内容の話は、外ではなく校内ですればいいことです」と話している。