70、73歳が20歳の女性と結婚したのがそれぞれ1例
全国的には、50歳ほども離れた「年の差婚」もないことはない。
厚生労働省による2007年の人口動態調査結果を見ると、男性が70歳以上のケースとしては、今回と同じように、71歳の男性が19歳の女性と結婚した例がある。70、73歳が20歳の女性と結婚したのも、それぞれ1例ずつある。
女性のケースでは、73歳の女性が25歳の男性と結婚した例なども見つかった。が、男性よりも少なめなようだ。
とはいえ、ほとんどの人で、年の差の許容範囲は、そんなに大きくないようだ。国立社会保障・人口問題研究所が05年に行った調査によると、女性は、9割以上が同年か年上を望むと答えた。しかし、同じく9割以上の女性が6歳年上までを希望するとしている。また、同年婚を3割近くの女性が望んでおり、この率は20年ほど前に比べて約3倍も増えている。
実際、結婚の年齢差も縮まっている。
厚労省の人口動態調査によると、結婚での年齢差の平均は、最近は横ばいなものの、1987年の2.9歳から2007年には2.3歳に縮小している。初婚では、2.7歳から1.8歳だ。
結婚情報サービス会社「オーネット」の広報担当者は、年の差婚について、こう話す。
「確かに、男性は、年齢が上がっても、女性は若い方がいいというのはあるかもしれません。しかし、男女とも、だいたい5歳ぐらいまでの年齢差で結婚を考えています。最近は、結婚観も変わってきており、専業主婦志向が少なくなって、男性に経済力などを昔ほど求めなくなっています。むしろ、価値観などを重視しており、それですと、同世代の方が共有できると考えるようですよ」
50歳ほどの年の差婚について、担当者は、「お相手紹介では、そんなリクエストは聞いたことがありませんし、紹介はありえないと思います」と言う。