精算前は「グレーのかご」精算後は「緑のかご」
東北、北関東に156店舗展開するヨークベニマル(福島県郡山市)は、かごの色で精算の有無を見分けている。精算前は「グレーのかご」、精算後は「緑のかご」を使う。荷物台でグレーのかごを持っていれば、精算していないということが一目でわかる。08年までにほぼ全店に導入した。
広報担当者は、
「これにより万引きが減ったということはないが、マイバッグを持っているお客さまに安心してお買い物していただけるようになったと思います」
という。
私物が入ったマイバッグを持って買い物をしていると、万引きしていると疑われているのでは、と不安に思うお客もいるからだ。
宮城県と福島県に8店舗あるフレスコキクチ(福島県相馬市)も2種類のかごを使っている。精算後のかごには取っ手がない。
「5店舗で導入済みです。万引きを防ぐというよりは、お客さまに万引きをさせない環境をつくることが大事だと思っています」(売り場担当者)
全国展開している大手スーパーの場合、相当な被害額に上るのではないかと推測できるが、ダイエーは「マイバッグを使った万引きが増えているという話は聞いたことがない」、イオンは「公表していない」と回答している。